2010年10月16日土曜日

<大リーグ>イチローが今季初安打 福留マルチ安打

 【アナハイム小坂大】米大リーグは5日(日本時間6日)、各地で行われ、シーズンが本格的にスタートした。カブスの福留はブレーブス戦に2番?右翼で先発し、左越え二塁打を含む3打数2安打1四球。ブレーブスの斎藤は八回から3番手で登板し、福留を左飛に打ち取るなど1回を無失点2奪三振。試合はブレーブスが16?5で大勝した。

 パイレーツの岩村は移籍初戦のドジャース戦に1番?二塁で出場し、4打数無安打1四球。アストロズの松井稼はジャイアンツ戦に2番?二塁で先発し、4打数2安打。エンゼルス1年目の松井秀はツインズ戦に4番?指名打者で先発し、五回の第3打席で勝ち越しの右前適時打を放ち、八回には移籍第1号となる右中間ソロをマークした。マリナーズのイチローはアスレチックス戦に1番?右翼で先発し、三回の第2打席で今季初安打となる中前打を放った後、二盗に成功した。

 ◇ア?リーグ◇

エンゼルス6?3ツインズ

マリナーズ5?3アスレチックス

 ◇ナ?リーグ◇

パイレーツ11?5ドジャース

ブレーブス16?5カブス

(斎藤)

ジャイアンツ5?2アストロズ

 ◇秀喜、高ぶり抑えられず

 新天地のデビュー戦から4番らしい仕事をした。同点で迎えた五回2死一、二塁。松井秀はカウント2ストライクから勝ち越しとなる右前打を放った。

 昨年のワールドシリーズでは最優秀選手(MVP)を獲得してヤンキースの9年ぶりの優勝に貢献した。残留を希望したがヤンキースから要請はなく、熱心に誘われたエンゼルスを選んだ。メジャー8年目。大きな変化でシーズンを迎えた。

 しかし、この日球場入りしたときも「高ぶり? いつもと変わらない」と言った。そう思わないと余計な力が入ってしまうことは自分が分かっている。第2打席までは少し力んで凡退。松井秀なりの高ぶりが表れていたが、第3打席では素直にバットが出た。これこそがいつも心がける平常心だ。

 「試合の中でいろいろなことが起こる。毎日そういうことを経験できるのが一番の楽しみ」と松井秀。目標はチームの勝利に貢献すること。そこまでは山あり谷ありだろうが、新たな一ページは望ましい形でめくられた。【小坂大】

 ◇高橋尚子さん激励

 ○…00年シドニー五輪女子マラソンの金メダリスト、高橋尚子さんが、6日に始球式を行うためエンゼルスタジアムを訪問。試合前に松井秀とがっちりと握手した。赤いユニホームを着た松井秀の印象を「新聞では『似合わない』とか書かれていたけど、燃えている気持ちの赤は合っていると思う」と語った。

 2人は高橋さんが00年にプロ野球で始球式をした際に顔を合わせたことがあり、再会は10年ぶりだという。実際にフィールドに立った高橋さんは「日本の球場は試合をするためという感じだけど、こちらは楽しめる雰囲気」と話していた。

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引用元:フリフオンライン(Flyff) 専門情報サイト